近所や公園に生えている栴檀(せんだん)は、意外と存在感のある樹木です。
欧米ではパラソルツリーと呼ばれて、日本では数珠のような実を付けるので千珠(せんだま)と呼ばれ、せんだんになったと言われます。
そんな栴檀は、スピリチュアル的には興味深い二面性を見せてくれる樹木でした。
「栴檀」のスピリチュアルでの象徴や意味
古来よりアジアでは栴檀は邪気を祓う樹木であり、縁起の良い存在です。
日本では雷を除ける木と言われ、女児の誕生日に植えて結婚時のタンスを作るなど、非常に好まれる傾向にありました。
それが影響して仏像の彫刻や仏具に使われ、建材や家具の素材としても人気でした。
また栴檀は苦楝子(くれんし)という薬であり、樹皮が虫下しで果実は皮膚病薬になるために病気平癒の象徴のような存在感があります。
一方で栴檀はそばにあると病気や衰退を招くとの話もありました。
これは栴檀の霊的な力にあやかり、お墓に飢えたりさらし首をかける道具を作ったことが由来です。
そのため「さらし首の木」と呼ばれて敬遠される傾向もありました。
そんな理由があって、「意見の相違」という花言葉を持っています。
「栴檀」のスピリチュアルメッセージ
もし自宅に栴檀を取り入れたなら、「邪気を払って平穏をもたらすよ」や「病苦から身を護るよ」といったメッセージがあります。
栴檀をポジティブに捉える人だけが取り入れたい樹木です。
「栴檀」のスピリチュアル的な解釈
栴檀をどんな風に取り入れるかで、その御利益は違ってくるはずです。
その方法とは魔除けの数珠や家具としたり、庭木とする方法があります。
しかし栴檀については、ネガティブな意味が関係するために取り扱いには気をつけたいこともあります。
「栴檀」いい意味での解釈
栴檀の素材使って家財道具を作れば、魔除けの効果を得ることができます。
そして栴檀のお念珠(数珠)でお寺にお参りに行けば、仏さまのご利益も付いて願いを叶える効果は高まりそうです。
栴檀の樹皮や葉っぱを袋に入れたら、除虫剤となって運気を高めることに繋がるでしょう。
もし栴檀を育てたいなら、縁起の良い梅や南天などの樹木と一緒にすることがおすすめです。
その際には栴檀の盆栽としてみるのも運気を高められます。
栴檀のアイテムを手に入れたら、定期的なお手入れをすることによりその威力を継続することになるでしょう。
「栴檀」悪い意味での解釈
やはり昔はさらし首の木と呼ばれた経緯があるため、庭に植えるのは縁起が悪いと言う人もいるので要注意です。
また栴檀の数珠や家具は、ホコリまみれにすると本来のご利益を消すことになるので気を付けてください。
そして香木にも栴檀が存在しますが、こちらはビャクダンであり種類がことなるので間違わないようにする必要があります。
まとめ
意見の相違のある栴檀とは、ポジティブならば厄除け、ネガティブならば縁起が悪いと言われる樹木でした。
しかし栴檀の良い意味に捉えたならば、きっとご利益があるはず。
栴檀の数珠や盆栽からはじめてみてはどうでしょうか。
